カテゴリー別アーカイブ: 書評

書評:次に来る噴火大地震

地震や噴火の予知は難しいと思いながら、この手の本は興味を持ってしまいます。

この本がすごいと思ったのは、御嶽山噴火の影響で2015.05.15に起きた小笠原諸島で起きたM8.1の地震を指摘していたことです。書籍では2018年±5年でM8.5と記されていました。これを読んだ数日後に地震が起こったものでびっくりでした。

地震と噴火の関係は余り解明が進んでいないようですが、東日本大震災後、地震も噴火も活発化していることを考えると、本書で指摘しているように、因果関係があるのかもしれません。

富士山の噴火については火山灰型ではなくて溶岩流出型の噴火になる可能性が高いと筆者は考えているようです。

他に地震で注意が必要なところとして、日向灘、能登半島西方沖などをあげています。そういえば箱根については記述なかったように思います。

書評:お金持ちが財布を開く前に必ずすること

タイトルに惹かれて購入してみました。さまざまなシーンで、投資か消費かという視点で書かれている本です。例えば、「マイホームを買うのは消費か投資か?」「寄付をすることは消費か投資か」といった内容です。どちらかと言うと筆者の主張を聞かされている感じです。なるほどなと思うところもありますが、そうかなぁと思うところもあります。

総じてちょっと軽めかなという感想です。

書評:なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

タイトルとカバー写真に引きつられて購入しました。漠然とした不安を皆が持ち、でもそれが何かよく分からず、どうすればいいのかもよく分からず、過ごしている現在。本書では大学の教授とゼミの学生との禅問答のような形で話が進んでいきます。

例えば、マンガ「進撃の巨人」を例に、既得権益者と巨人の不安に怯える人々。既得権益層が普通のおじいちゃんおばあちゃんということを示しながら、国の借金の話や、人口減少の話を織り交ぜて、今、すでに新しい時代に突入しているのだから、新しい社会が必要とされていると筆者は話します。

現在の資本主義、世代間格差、国の借金という観点に興味がある人ならば、興味深く読むことができると思います。

しかし、大阪都構想の住民投票のように、新しい社会に向けた変革は日本人には難しいように思います。現在、日本はゆでガエルの状態で、もうすぐ沸騰するというところに来ているかと思いますが、結局、日本は何の変革もできないまま、ゆであがるまでそのまま突き進むことになるのだと思います。

その時、自分はどうするのか、どうやって自分を守るのか。結局、個人でできるのはそのくらいなのかもしれません。近い将来、日本人の殆どが経験したことのないハイパーインフレが日本を襲うのであろうか?やたら経済規模は大きいので、ハイパーインフレにならず、湯で鍋状態がずっと続くのか、これは誰にもわからないことですが、もしハイパーインフレが日本に起こった場合は、新たな戦後と思って、また一から働けば良いのだと思います。

もしかしたらそのほうが今よりも生きることに実感を持てる時代になるのかもしれません。

書評:男性漂流(奥田祥子)

なんとなくは感じていだ生きにくい世の中。本書は男性側の生きにくさに焦点を合わせた、渾身のルポです。筆者はよく長期に渡り取材したと思います。頭が下がります。

世で現役で働く男性達が漂流している姿、社会から手が差し伸べられない彼らの生き様が丁寧に描かれています。「結婚できない男、仮面イクメン、介護シングル男子、男だって更年期、リストラ・非正規のバカヤロー 」とだれでも俺もそうかもと思いつくところが一つや二つあるように思います。

彼らの現実は明日の自分の現実かもしれません。本書では漂流する彼らの姿がリアルに描かれていますが、彼らは決して悲観すること無く、前を向いて進もうとしている様子が、描かれています。これは一つの救いになるのではないでしょうか。時に筆者は取材対象者と共に悩み、逆に取材対象者の言葉に救われる様子もリアルに描かれています。

現在社会は男性だけではなく、女性にとっても生きにくい社会です。偽りの男女平等によって、男性女性が断絶されてきている中、本書は男性のみならず、多くの女性にも読んでいただけたらと思える書籍です。いつか、真の男女平等な世の中が実現するまで、僕らはそれでも今日を生き抜かなければならないのです。

書評:世界はすでに破綻しているのか(高城剛)

高城さんという方は本書で初めて知ったのですが、とても文章は読みやすいし、自らの体験談を記しているので読んでいて腑に落ちる感じです。

本書は彼が世界で見てきた国家破綻の現場のレポートとなっています。日本も国債暴落やハイパーインフレが起こると言われて来ていますが、実際に起きるときはどのように起きるのか?起きた後にどうなるのか?といったところは、デフレ経済で20年以上過ごしてきている日本人にはピンと来ないところであります。

本書で興味深かったのは、国家破綻は前触れもなく突然起きるということ。うーんそうなのかーと思いました。また時の権力者(政治家、官僚)はそれを最後まで隠そうとするということ。日本でも同じことが起きるのでしょうか。負債という意味では日本の額が1000兆円超えていますので、額が大きいので破綻した時のインパクトは日本の方が大きいように思います。

ただし、日本は国民に資産も莫大にあるので、そう簡単に起きないように思いますが、実際のところどうなのか?

一つ本書で救われたのは、国家破綻が起きた時も、相変わらずそこには人の生活があるということです。そういった意味ではお金でなく人の絆を見直すチャンスなのかもしれません。

【書評】なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? 山口 揚平

Koboでなぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? 山口 揚平を読みました。ゴッホやピカソの話は比喩的に少し出てくるだけで、内容としては評価経済の本出した。筆者は信用資本主義と言っています。

確かにと思うところはたくさんあったのですが、行き着くところは個人のバックグランドになってしまうのでこれでよいのかと少し不安が残りました。つまり信用資本主義が広まると、ブログなどでの信用量などが価値を持つという話ですが、その中に当然、学歴なども入ってきます。学閥などが強く出るような時代になってくるのかもしれません。近い未来を暗示する本だったと思います。

(書評)ウェブで政治を動かす!

Kindle本で購入してみました。新しい新書がどんどんKindleになるといいなと思います。津田さんの著書です。

政治のIT利用が進んでいて、Twitter、Facebookなどの活用事例や失敗事例がたくさん紹介されています。残念なのは今回の選挙でIT活用が解禁されなかったことです。党首討論などニコニコ動画でやるなど一部画期的な動きがありましたが、今回の選挙でITが活用できるようになったならば、これからの投票にも大きく変化が起きそうだということは本書を通じて知ることができます。

ITによって政治家が身近になり、かつよく見えるようになり投票行動に結びつきやすくなると思います。今後も本書のような本が2弾、3弾と出版されて、この息吹を大きな流れに出来ればといいなと思いました。

これからの日本が世界で戦うために必要なこと(書評)

夏野さん、一色さんの講演と対談をまとめた本です。電子書籍オンリーでしょうか。
KOBOで読みました。比較的すぐに読み終わります。夏野さんのパートはほんとそうだよなーと思うところが多かったです。

特に印象に残ったのは、
1.今の日本がダメなのは経営者がダメだから
経営者が、インターネット知らないのに商売しようとしていてダメになるし、サラリーマンだから冒険できないという話で、これは日本のAndroidスマートフォンを見ればよく分かるように思います。いいものをよりやすくの精神はなく、以下に雇用を維持できるだけの金額に設定できるか、そのために無駄な機能を付けるかというように見えます。そこにはイノベーションなんてありません。

2.上の40代、50代、60代の雇用を守るために若者を犠牲にしている
これはその通りで今40代に差し掛かった団塊ジュニア世代はオヤジたちの雇用を守るために自分たちが犠牲になった感がありますし、現在の若者の雇用環境の悪化は、上の世代が逃げ切るために雇用を絞っているようにも見えます。構造上そうならざろうえないのかもしれませんが、新陳代謝がないところに新しいイノベーションは起きないと思いました。

だからさっさと日本を諦めて世界で戦おうというような内容でした。

http://rakuten.kobobooks.com/ebook/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E6%88%A6%E3%81%86%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8/book-iNHjUYO_aEahEFEd0HB_jA/page1.html