書評:マイホーム価値革命 2022年、「不動産」の常識が変わる

後数年でマイホームの価値観が大きく変わるという書籍。郊外にマイホームを建てた団塊の世代が後期高齢者になり、マイホームの相続が始まる。バスで移動しないといけないようなところや、山を切り崩して造成して立てた建物、地盤の弱い建物などは、価値のない「負動産」になるという話、また2022年頃、生産緑地地区の指定が解除され大量の土地が市場に周るという話。

団塊ジュニア世代からすると、その頃にはもういい歳で、家を買っているか、マンションを買っているかというところで、上記の変化における恩恵には預かりにくいように思う。だからこそ、状況を知り、運用や賃貸で少しでも収益を上げる工夫が必要なのかもしれない。

また、家も一度の購入ではなく、一生に複数回購入するものになるのかもしれない。そのためには新築信仰がなくなり、流通価格に家やマンションがなっていくることが大事だと思う。そういった意味では2020年前後、オリンピック終了後の一息ついたところで新しい日本の進む道が見えてくるのかもしれない。