自民党と民主党(雑考)

2020年東京オリンピックが決定した。喜ばしいことで、安倍首相の演説がキーになったという。首相にはツキが必要で安倍首相はツキを持っているように思う。いや段取り八分、ツキと見える多大な関係者の努力によるものであろう。

政治というのは7つの習慣でいうところの関心の輪であり、遠過ぎでここにアプローチしてもしょうが無いので自分で何とか出来る影響の輪にフォーカスせよとの事なのだが、意外と政治が影響を及ぼしている部分は目に見えず多い。

例えば、今後政権につくこと無い民主党。自民党が政権を取って半年以上過ぎたところで少しだけ良かったと思える点が出てきた。基本的に民主党はバラマキで大きな政府指向であったと言える。そして彼らはどちらかというと弱者の味方であったといえる。民主党が政権を取ったのは2009年、その年まで横ばいであった生活保護の金額が急に上がり始める。リーマン・ショックだけのせいではなかろう。

http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_yosanzaisei20130129j-10-w430

同時に高校の授業料の無償化や子ども手当などを実施しようとしたわけで、そのような弱者向けの政策実行時にたまたまか意図的か弱者的な東アジアの2国の人員も含まれていて、韓国有利な政策や中国有利な政策が目立つ結果となったのかもしれない。日本ではマイノリティな彼らは考えようによっては弱者といえる。そうした結果、普通の国民に対する不平不満が高まったように思う。強者による支配でなかった点は民主党は良かったのかもしれない。

自民党は今のところ安倍首相や周辺の力で団結している。団結している自民党の動きは権力であり組織である。政府、官僚、関係団体、大企業こういうところから船団となって日本が動いていく。正社員化の推進等も同じ流れで考えられることができる。沈みゆくと思われていた日本という船が動き出した、お前たちもオールを使って協力しろという形で上から下にお金が移動してくる。つまり自民党時代はしばらくは長いものに巻かれる戦略が有効になるであろうと考える。

民主党時代は大企業が苦しんでいる姿を個人で活動している人々はうまくわたって端から見ていればよかったが、自民党時代はそうならない可能性がある。日本が再度羽ばたくには構造改革しか無いと思っているのであるが、そうはならなのかもしれない。矛盾というきしみが重なり、国債が140兆円を超え、国民の資産と同等なレベルになってきたときに日本のなにかこう団結させているものはポッキと折れるのかもしれない。