鈴木寛の敗北と山本太郎の勝利

参議院選挙が終わり、予想通り自民党圧勝、民主惨敗の結果になった。これで政治基盤が落ち着き、経済にも好影響が出てくるものと思われる。自民党に対する最大野党は自民党内にいるのだから、これから安倍政権の真価が問われることとなろう。構造改革が進まない場合は、早晩大きな政治的な混乱が予想できる。

これとは別にインターネットが選挙で解禁されたと事で、インターネット選挙を押してきた鈴木寛氏が落選し、山本太郎氏が勝利するという以外な?結果となった。

この結果、必然であると思う。俺はインターネット知ってるんだぞという鈴木寛氏と、インターネットを利用した山本太郎氏。

http://suzukan.net/teamsuzukan/member.html

鈴木寛氏のページを見れば三木谷氏を初めそうそうたるメンバーが名を列ねている。この戦略は泊を付けるということなのだが、一般の有権者を見たときに、こんなに成功者に応援されているのならば、私の一票はいりませんよねという感覚をいだかせるのでマイナスである。

一方、山本太郎氏はどぶ板である。辻立ちの日程をFBやTwitterを利用し、普及させる、円雑の動画をYoutube等を利用しさらに拡散させる。これにより山本氏の人柄、覚悟が多くの有権者に伝わる。好循環がうまれ、動員をかけなくても最終的には黒山の人だかりになるほど人が集まる結果となった。

山本氏の政策については議論が分かれる所ではあると思うが、覚悟をもった、組織のない、金のない人に取ってはインターネットはうまく作用することが分かった。

自民党を圧勝させつつ、山本氏のように反対側の人間を国政に送る。これは政権に俺たちは見ているぞという強いメッセージを送ったことになる。自民党内は民主党のようにはなりたくないと実際に見ていて思っているはずであり、有権者が強いという民主主義の基本がまたインターネットによって強化されたたことになる。

今年いっぱい構造改革が進むかどうか。安倍内閣にとっては大きな試練のときになろう。