書評:SEは死滅する

木村 岳史さんの著書。IT業界特に古いタイプのIT業界に関する「暴論」の著。非常に興味深く読みました。「暴論」と言っていますが、そんなに暴論とも聞こえず、あるあると思いながら読みました。人売りであるSESの話や多重下請け構造、人月単価と呼ばれるものの話。業界にいないものが聞いたら???しか思い浮かばないこの業界の不思議。

私も半分は本書のような業界にいますが、つまるところお客さんが変わらない限り、この状況も変わらないのだと思いっています。そうやって時間が立つうちに海外に置いていかれてしまっているのだと思います。変わるときは一気に変わるものでしょうか? それとも徐々に衰退していくのでしょうか。

ともあれ、ITなしではビジネスが成り立たない状況になっていますので、これからこのITをどのように活かしていくか。ビジネスに関わる人すべて一度立ち止まって考える必要があると思います。そういった意味で本書はとても考えさせられる良書であったと思います。