橘さんの本です。遺伝や脳科学などの論文から、普段僕らがうすうす思っていること、けれどそれは言ってはいけないことをまとめています。
探せば反論の論文などもあるのでしょうが、論文を元に展開しているので説得力があります。
美貌格差や男女平等の嘘や、乱婚のはなしなど興味深く読みました。子育てについても実は子どもを育てているのが、子どもたちの集団であり、親の関与が低いことも興味深かったです。
「親はなくとも子は育つ」とはよく言ったものです。こういったものがなんとなくかつ論文やこういった書籍でわかってくることで、より集団が極端になっていくように思います。
つまり将来はどの集団に属するかで決まってくるわけで、学閥や住んでいるところ、仕事の業界や地位など集団でセグメント化され、同じ日本人で日本語を話すのかもしれないが、全く違う人種が増えていくのかもしれません。
平等という名の均一化を担っていたテレビや新聞は役割を追えつつあり、インターネットを中心に個性という名の細分化がこれから、今まさに進んでいると思います。
これにより望んだ未来が出に入りやすくかと思う反面、セグメント通しのインターフェースの部分では今まで以上に摩擦が起きるように思います。
そのような状況では、セグメントを串刺しにする、哲学や宗教、心理学などがもっと人々に浸透していく必要があるのかもしれません。