年収600万円について考える

女性が結婚したい男性の年収が600万円。これは600万円以上という意味だと思いますが、過日紹介したTEDの動画だと約10%しかいないということのようです。この中で独身男性は何%かというところも気になりますが、10年位前は年収1000万円が基準だったような気がしますので、ずいぶん下がったなという印象です。

今日は女性が漠然と600万円以上と思っている年収について考えてみます。年収から可処分所得(手取り)を計算してみます。社会保障費等で以下のものが引かれます。

  1. 所得税
  2. 健康保険・厚生年金
  3. 雇用保険
  4. 住民税

これら全体で年収の16-17%とされています。下記サイトで簡易計算することが出来ます。

http://www.real-lifeplan.jp/tool/tool_disposableincome.php

600万円の年収に対して可処分所得は約483万円(17%)になります。これを年俸制と考えて月額に直すと月約40万円となります。2ヶ月分がボーナスと考えると14ヶ月割ですから、約34.5万円となります。これが女性が普通に暮らしていけると思っている男性の実像になるわけです。

月40万円を内訳で考えてみると都内だと固定費はだいたいこのくらいでしょうか。

  1. 食費・・・4万円
  2. 光熱費・・・2万
  3. 通信費・・・2万
  4. 家賃・・・13万円(2DK)

合計すると21万円なので、代替半分が固定費になります。残り20万を車を持つかどうか、保険をどのくらいかけるか、養育費、旦那の小遣い、貯金をどのくらいするか、など選択していくことになります。年収600万円の人が固定費を除いて主体的に自由に使うことができるお金と言うのは約20万円。確かに安定したそこそこゆとりのある生活を望むには意外とギリギリな金額なのかもしれません。

逆に言えば、固定費を賄えれば後は自由に使えるお金になるわけですから、女性も働けば月10万円として、20万と足して30万円が主体的に自由に使えるお金になるので、多くの家庭で女性が働きに出るのだと思われます。

年収で考えた場合、やはり300-600万円というラインが結婚して普通に暮らしていけるラインとなりそうです。

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