構造改革の行方

安倍政権の3本の矢、金融、財政、成長、最近これらの言葉を聞くことが少なくなってきた。確かに民主党政権に比べ、株は上がり、円安に動いたので大きな企業は特に輸出の多い製造業は一息つけたのだと思う。

しかし、かつての自民党政権時に世間を覆った閉塞感がまた戻りつつある。安倍首相はよくやっているのだと思う。外交、安全保障の分野では頑張っていると思う。足りないのは構造改革。これはもう期待できないのかもしれない。

原発対応も構造改革の一環と考えられる、ほとんど民主党政権時代の責任であるが、ここもなかなか切り込めずにいる。放射性物質による汚染は実害の他に、さまざまな心理的な害ともたらしている。特に内部被曝に関して統計的な結果が分からず国民の意識を分断させる結果となっている。

民主党もダメ、安倍政権でも構造改革が出来ない。そして消費税は上げる。となれば近い将来大きな負の流れができてくるように思う。誰に構造改革を任せればいいのか。期待や希望があるときはまだ良い。ダメなのは政治に国民が絶望し始めた時だ。このとき、日本国民はどのような選択をするのであろうか。